2017/06/25

テキストサイトを作ってみて思い返すあれやこれや

10年ほど前はすでにテキストサイト界隈も下火だったのかどうか賛否はさておき、その頃は僕もいわゆる「個人サイト」というものを運営していた。自由国民社主催のユーキャン新語・流行語大賞に「ブログ」という言葉がノミネートされたのが2005年の事なので、その頃は既に衰退期であったと言っていいだろう。始めた理由は「管理人」という言葉が当時の自分にとっては格好良く聞こえたから。自分が何にも持っていないということから目を背けるために肩書きを欲しがる、(年齢的にも)そういう類の厨二病を患っていたのだと、今にして思う。

内容は誰でも思いつきそうな、本当にどこにでもあるようなサイトで、自分と他者とを区別するのはレイアウトだけ。だからこそ中身じゃなくて見た目で勝負することが前提となっていて、<font>〜</font>タグを使って「********」とか「■◇■◇■◇■◇■◇■」みたいなライン装飾を解説するサイトが流行っていたり、ボタンとかアイコンとかリンクバナーとかホームページ素材と言われるものを製作・配布するサイトもあった(もしかしたら個人サイト全盛期の遺構なのかもしれないけど)。

そう言った素材配布サイトでは「素材利用規約」っていうのがあって、内容は

まぁ、わからなくはないよ。クリエーターとして正しい。分からないのは「免責事項」について書いたり「管轄裁判所」について書いてる人たち。なぜ最初からそんなに喧嘩腰なのか? 思えば、我々にとってインターネットというものが今ほど身近でない時代にあって「インターネット上でのマナーがどう」とか「掲示板の利用の仕方がどう」とか解説するサイトも目立っていた。利用規約もおそらく、テンプレートみたいなものどこかで誰かが配布していたんだろう。素材配布系サイト界隈がそういう流れの中で育ってきたからなのだろうか? 気になってこの頃のサイトを調べたところ、そういう文化は未だ健在なようで、見た目がこの頃のサイトなのとは対照的で、どこかアンバランスに感ぜられた。

そういえば、素材を使用した際の配布元に対する使用報告義務(笑)みたいな文化もあったけど、結局のところ自分としてはそういうやりとりが煩わしいからそういうサイトは利用せず、当時は未だ学生でHTMLのリファレンス書籍を買うお金も持っていなかったから、ネットで調べて<font>〜</font>タグなんかを使ってしこしこHTML用のテキストデータを書き起こしていた。それもガラケーで。

当時は自宅にデスクトップのパソコンもあったけど、それ用にネットの契約はしていない家庭で、ネットといえば専らケータイでやるもの。今でこそWordpressみたいなCMSでスマホでも簡単にWebサイトの構築ができるけど、当時は何をどうやったのかケータイでHTMLをタグ打ちしてサイトの構築ができていたのだから、自分でも驚く。

そんなこんなでHTMLの知識が全くないってわけでもないので、個人サイトをどこかへやった後も在学中の部活のサイトや勤め先のホームページなんかをちょこちょこ弄る機会もあり、今回一つのプロダクトにするにあたり久々にデキストエディタに向かって長時間キーボードを叩いてみて、HTMLを書くのもテキストを書くのも「楽しい」と感じた。その楽しさが今後も原動力となっていくか否かは、未だ分からない。



2017/06/27

コンビニに行ったらカールがあったので思わず買った話

勘違い

ちょっと勘違いしていたことがあった。ここ数年カールを食べていなかった癖に「それにつけても、おやつはカール♪」という超有名でキャッチーなメロディ、そして「meiji」というブランドバリューのおかげで個人的にも衝撃的だった、カールが東日本での販売を終了するという話。あまりにも驚き過ぎて「え!? もう西日本でなきゃ買えないの!?」と思っていたら、「8月生産分をもって販売終了」なんですね。そんなこととは露知らず、今朝出勤前に最寄り駅のコンビニに入ったらカールが陳列されていて(それでもかなり品薄だったけど)思わず買ってきました。

うすあじって食べたことない

今回のニュースをきっかけにJタウンネットという(J-CAST系?)サイトが14年9月に実施したおやつの「カール」といえば何味?という都道府県別アンケートの結果が再注目されていて、このグラフィカルな結果を見ると東日本では濃い目のチーズあじ(商品の表記に準拠)、西日本ではうすあじが人気なようで、世に言われる関東関西の味付けの好みの違いにも沿う納得の結果となっている。しかし「うすあじ」なんて言われてもピンと来ないし、画像検索でパケを見ても、こんなもの(と言っては失礼だけど)店頭で見たことないような...。パケ色のイメージ的にはうすあじの黄色ベースのデザインのほうが"チーズっぽさ"があって、改めて緑ベースのパケを見るとどうして緑? って気がしなくもないけど「カールはそういうもの」で納得できてしまう程度には、僕にとって郵便ポストが赤いのと同じくらいに当たり前のデザインなのだから、そういうイメージを定着させるって凄いなぁ、と感心せずにはいられない。 自分にとってはカールと言えばチーズあじだし、うすあじは恐らく食べたことがない。

うまい棒チーズ味はカールのチーズあじの代替となり得るか?

カールのチーズあじがぼちぼち店頭から消えていくってことで、「似たようなもの」と思ってうまい棒チーズ味も購入、そして食べ比べてみた。形状の違いから食べやすさ食べにくさはあるものの食感はどちらもほとんど同じ。それこそこの手のスナック菓子特有の口の中にへばりつく感覚まで。味はカールの方が薄めなのに対してうまい棒は味が濃くスパイスも効いている。だから時間をかけて食べるならカールにすべきだし、サクッと手早く食べるならうまい棒がいい。個人的にはうまい棒の方が好きだけど、どちらも一流メーカーが作る一流のスナック菓子であることに変わりはないし、同じチーズ味のコーン粉末系スナック菓子(そんな言葉があるのかは知らないけど)ではあっても、戦っている土俵が違うのだからこれらを比べるのは失礼だしおかしな話だ。従ってうまい棒チーズ味はカールのチーズあじの代替にはなり得ない、という結論に達する。
それにしても「うまい棒」ってネーミング、自分でハードルを上げすぎだよね(実際うまいのだけど)。



2017/06/29

プレミアムフライデーとはなんだったのか?

政府・経団連主導で推進/提唱した、毎月末金曜日に仕事を早く切り上げ個人消費喚起を促そうと今年2017年2月末から実施されて今月6月で5回目を迎えるはずだけど、最早失敗感も否めないほど全く盛り上がっていないプレミアムフライデー。

前職の頃とかの話

プレミアムフライデーが初めて実施された2月末は僕もまだ前職の某小売店に勤めているころで、会社としてもいろいろな施策を打ち出してはいたけれど、跳ね返りは殆どなく寧ろ広告費が嵩んで赤字なくらいで、同僚の中には「俺たちは早く帰れないのに...」と言う者もいたりする始末。メディアでも報じられている通り仕事を早く終えたとしても消費に回すお金はないのだから、精々ウィンドウショッピングか、その分早くに帰宅するしかない。プレミアムフライデーが失敗すべき全く想像に難くない理由がそこら中に転がっている(今後、万に一つも成功に転じることがあれば、それはそれで改めて検証をする必要があるけど)。結局のところ、政府・経団連が小売業・サービス業従事者を軽視しているということが再確認されて、あとはソフトバンクユーザーの一部が得をした気になっているだけ。そして先日たまたま前職の元同僚に聞いたところやはり未だに影響なしとのこと。

個人的なプレミアム

個人的には翌日に仕事のない日はお酒を飲んだり普段よりちょっといいものを食べたり、休日丸一日を趣味の時間に裂いたりちょっと出かけたり、あるいはのんびりしたり。お金があれば手っ取り早く楽しめるには間違えないのだろうけれど、じゃあお金がないからと言って年がら年中質素倹約な生活を送る必要もないだろうし、別にお金をかけなくても楽しいことなんて世の中探せばいくらでもあるわけだから、そんなんでも楽しく過ごせればいいかな、と思う今日この頃。こうしてダラダラとテキストエディタに向かっている時間だって、楽しかったりするのです。